白髪染めの種類は実に豊富なので、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
そんなとき、大半の方はパッケージに記載されている色合いで決めてしまいがちですが、白髪染めは条件によって染め上がりに差が出てしまうので、パッケージの色だけで選ぶと失敗する確率が高くなります。
白髪染めを選ぶ時は、自分の髪質や肌質に合ったものを選び、失敗するリスクを減らすことが大切です。
ここでは失敗しない白髪染めの選び方を紹介します。
髪質で白髪染めを選ぶ
髪質は人によって異なっていますが、大別すると太くて硬い髪、細くて柔らかい髪の2種類に分類できます。
1本1本が太く、ピンと張っている髪は硬毛と呼ばれ、もともとの色素が濃いことから、一般的に白髪染めが染まりにくい傾向にあります。
一方、髪の毛が柔らかく色素の薄い髪は軟毛と呼ばれ、白髪染めの影響を受けやすいことから、短時間でもしっかり明るく染めることができます。
以上の性質から、軟毛の方は希望通りのカラーを選んでも問題ありませんが、染まりにくい硬毛の方は、パッケージ通りの色を選ぶと一段暗く染まってしまう可能性があります。
硬毛の方の場合、地毛の濃い色を考慮して、希望の色よりも1段階明るめの色を選ぶようにしましょう。
肌質で白髪染めを選ぶ
白髪染めは染めた後の仕上がりの良さも大切ですが、それ以前に、トラブルなく使用できるかどうかが問題となります。
特に市販の白髪染めに使用されている酸化染毛剤は非常に刺激が強く、敏感肌の方が使用すると、頭皮に炎症や湿疹が起きる場合もあります。
また、アレルギー体質の場合、酸化染毛剤の主成分であるパラフェニレンジアミンによってアレルギー症状を起こす場合があり、頭皮のかぶれや目の痛みの他、激しい咳や呼吸困難に陥るケースも報告されています。
肌が弱い方や、アレルギー体質であると自覚している方は、白髪染めのパッケージに記載されている成分表をよく読み、刺激性成分が含まれていないかどうかチェックするようにしましょう。
最近は天然色素や天然成分を配合した白髪染めも販売されているので、敏感肌やアレルギー肌の方は天然由来の白髪染めがおすすめです。
用途で白髪染めを選ぶ
白髪染めは、頭部全体を染める全体染めと、生え際などを部分的に染める部分染めの2つがあります。
全体染めの場合はどれを使ってもかまいませんが、部分染めの場合、薬剤は全体染めの半分以下程度しか使わないので、使い捨てタイプの酸化染毛型白髪染めは少々不経済です。
一度全体染めを行い、新しく伸びてきた生え際をリタッチするのなら、1剤と2剤を混ぜ合わせる必要がなく、必要なぶんだけ出して使える天然白髪染めや、毎日使える白髪染めシャンプー・トリートメントなどを使用すると良いでしょう。