生理前の症状が非常におもく、ひどいうつ状態に陥ったり
まるで性格が変わったように攻撃的になったりして
普通の生活すらままならない…
そうなると、もはやPMS(月経前症候群)ではなく、
PMDDの可能性があるかもしれません。
PMDDってなに?うつ病の一種ってほんと?
PMDDとは、「月経前不快気分障害」といい
PMSの症状がさらにひどくなる状態です。
身体の症状もありますが、精神的な症状が強く出るために
自殺願望や自傷行為を引き起こしてしまうことがあったり
人間関係に影響が出て社会生活がむずかしくなったりと
深刻な問題にもなりかねません。
アメリカ精神医学会が制作しているマニュアルでは、
PMDDはうつ病の一つに数えられています。
ただ、うつ病とちがい、どんなに深刻な症状でも
PMSと同じように、生理が始まると同時におさまっていきます。
PMDDのチェックリスト
それでは、PMDDのセルフチェックをしてみましょう。
生理前の黄体期に次のような症状に当てはまるものがあり
生理のあと1週間はその症状がない場合、PMDDの可能性があります。
- 抑うつ気分や絶望感があり、自己卑下の気持ちが非常に強くなる
- 強い不安感や緊張があり、いらだちを感じる
- 情緒不安定がいちじるしい
- 激しい怒りが続き、対人関係において摩擦がおきやすい
- 仕事、学校、遊びなど日常の活動への興味がなくなる
- 集中力がなくなり些細なミスが増える
- 倦怠感があり、何事にもやる気がでない状態になる
- 食欲がなくなる、または過食、特定の食べ物ばかりを食べる
- 過眠、または不眠などの睡眠障害
- 自分をコントロールできないと感じる
このような精神的な症状のほかに
乳房が張りや痛み、頭痛、吐き気、むくみ、便秘、体重増加など
身体的な症状も強くなりがちです。
PMDDは専門の病院で相談、治療をすれば改善します
セルフチェックをしてみてPMDDかもしれないと思ったら
早めに専門の病院(精神科や心療内科)に相談しましょう。
カウンセリングや薬物療法などで症状は改善できます。
PMDDは同じ女性でも理解しづらいほど症状がおもいため
深く傷ついたり、自分を責めてしまいがちです。
ひとりで悩んだり引きこもったりすることなく
正しい対処をしていきましょうね。