とにかくイライラが止まらなくって、
彼氏にヒステリックにわめきちらしてしまった。
私って、ひどい彼女だよね。別れようって言われるかも。
でもなんか身体がだるくておなかも痛い気がするし
なにもかもどうでもいいや…って気になっちゃう。
これってもしかして、うつ病とか悪い病気のせいじゃないの?
心療内科とか、行ってみたほうがいいのかな…
もしもあなたが、そんなふうに思っているのなら、
心療内科よりも、婦人科やレディースクリニックに
相談するほうがいいかもしれません。
あなたが悩んでいる精神的、身体的な症状が
生理前の時期だけに起こっているなら
月経前症候群(PMS)だと考えられるのです。
月経前症候群(PMS)という病気の診断基準
日本産科婦人科学会では、PMSはこのように考えられています。
次のような症状が、生理が始まる1週間前から現れはじめて
3日前くらいから症状が強くなる。
そして、生理が始まったらその症状が消える。
- いらいら
- のぼせ
- 下腹部膨満感
- 下腹痛
- 腰痛
- 頭重感
- 頭痛
- 乳房痛
- 怒りっぽくなる
- 落ち着かない
- 憂うつ
- 浮腫
- 体重増加
月経困難症にくらべ、精神的な症状と乳房の張り・痛みが多い。
症状は多岐にわたり、個人差が大きいものですから
思い当たることがあれば、病院に行ってみるといいでしょう。
病院に相談に行くときに準備するもの
急に婦人科に相談に行かなくちゃと思っても
基礎体温を付けていないから…と心配になるかもしれません。
基礎体温表があれば、ホルモン分泌の状態や排卵期などがわかるので
女性の健康管理のために大切なものですが
月経前症候群の診断のためにぜったい必要なものではありません。
次のことをお医者さんに話せるようにしておくといいです。
- 最後の生理がはじまった日
- どんな症状が出るのか
- 症状の出る時期、強さの度合いなど
もちろん3ヶ月ほど基礎体温を付けて、
自分の症状をメモするか、日記に書いておくと万全です。
でもつらい症状が出ているなら、早めに相談にいって
指導を受けるのもいいと思いますよ。
気の持ちよう、性格のせい、と自分を追い詰めないで
月経前症候群なら、ホルモンのせいで症状がでるのですから
自分を変えようとしてもうまくいかず苦しいばかりです。
生活習慣や考え方などが、月経前症候群の症状を
出やすくすることもありますので
対処するために改善すべき点もあるかとは思います。
実際、まじめで自分に厳しい人はPMSになりやすいんですよ。
自分を責めたりせず気をらくにすることが大切です。
月経前症候群とまぎらわしい病気もありますので
病院に行くことをためらわないでくださいね。